頭皮鍼とは・・・

一般に脳血管障害の後遺症を治療する鍼法として知られており、 1984年に「国際標準化方案」が制定され、焦氏頭鍼の治療ラインを経穴でつなぎ伝統的な鍼灸を結合し発展したものです。
頭のツボを透刺することで脳に関する疾患や自律神経失調症だけでなく眼科・耳鼻咽喉科疾患、婦人科など様々な症状を改善します。 頭皮に鍼を打つことで大脳皮質の血流を活発にし、 内部の活性も期待できるという報告もあります。


自律神経とは・・・

全身の臓器や血管の機能を調節する中枢で その時々の身体の状態に応じ、意志とは無関係に自動的に働き 身体をベストな状態に保つ働きをしています。
たとえば、暑いと感じると発汗し体温を調節したり、 食後に胃腸の働きを活発にするなど様々な役割を担んでいる 自律神経は交感神経と副交感神経のバランスで正常を保っています。
ストレス、生活習慣の乱れ、睡眠不足、過労、運動不足、過食により自律神経のバランスを崩すと安静時にもかかわらず急に発汗したり、肩こり、下痢や便秘を繰り返すなど生活にさし障る症状がでてきます。 自律神経が調うと良い睡眠がとれ、心もおだやかで強くなり健康な状態を保てます。


呼吸法や瞑想について

座禅は長時間座る修行ですので生活に取り入れるのがむずかしいですが、呼吸法により簡単に瞑想ができます。 病気や高齢で体力がない人も仰向けに寝て行えます。

ゆったりとした体を締め付けない衣服でおこなう。
背筋を伸ばして座り視線をやや下方に落とすかかるく目を閉じる。
脚は自然なあぐら、半跏趺坐(右脚を左ももにおく)
椅子なら背にもたれずまっすぐ腰かける。
座位の場合手は利き手を上にしてかるく握り合わせる。
仰向けでは脚を肩幅に開き、腕は体側に自然に沿うように。
長時間、自然に力まない体勢をとる。
鼻から息を吸い込み胸・腹までいきわたらせたら
ゆっくり鼻から下腹部がへこむまで吐く。
呼吸時には肛門はしっかり締め「気」を洩らさないよう気をつける。
頭の中を「無」にするために呼吸に意識を集中する。呼気と吸気のつなぎ目を「ただ、なんとなく、ぼうっと」意識する。
最初は5分くらいから始め、慣れてくれば30~40分くらい続けれるようになります。


自律訓練法とは・・・

1932年にドイツの精神医学者ヨハネス・ハインリッヒ・シュルツ によって確立された心身のリラックス法です。 身体の部分ごとに意識を集中し暗示をかけることで 催眠状態をひきだします。 催眠状態にあるとき、脳は覚醒しているにもかかわらず 深い休息を得ます。 自律訓練法を継続すると普段、自分で調整できない自律神経を 整え働きが安定します。 ストレスや病気の予防、集中力アップに役立ちます。

ゆったりとした服装で静かな環境の中でおこなう。 まぶたを軽く閉じ、全身の力を抜く。 ゆっくりと呼吸しながら、言葉に身をゆだねる。

①背景公式「気持ちがとてもおちついている。」

②腕と脚の重感  「右腕が重たい」「左腕が重たい」「両腕が重たい」  「右脚が重たい」「左脚が重たい」「両脚が重たい」  「両腕と両脚が重たい」 利き手からはいる。

③腕と脚の温感  「右腕が温かい」・・・②と同じように

④心臓の調整  「心臓が静かに規則正しくうっている。」 神経質な人は最後にする

⑤呼吸の調整  「自然に楽に呼吸をしている。」

⑥腹部の温感  「お腹が温かい」

⑦額の冷感  「額が涼しくて気持ちがよい」 慣れてきたら最後にイメージトレーニングをくわえる。

解除動作をし、ゆっくりと目をあける。