伝統中医学鍼灸 伴はり灸院

腸の疾患

腸をきれいにすることは、免疫力をアップし、肌もきれいに保てます。
ストレスや生活習慣からの便秘や下痢が悪化すると過敏性腸症候群(IBS)ではないかと考えられます。
過敏性腸症候群はストレスに起因し20〜40代の比較的若い世代に多くみられ、全人口の10〜15%もの患者がいると推定される疾患です。

IBSは「下痢型」、「便秘型」、「交代型」などに分類され、原因としては脳から伝導される胃液の分泌や腸のぜん動がストレスで阻害されうまくいかなくなるというメカニズムがあるとされます。

診断基準のローマVによると、
腸の中に腫瘍などの疾患がないことを確認したうえで、過去3か月に3日以上の腹痛や腹部に不快感があった場合、

@排便により症状が軽減する。
A排便回数が変化する。
B兎の糞のようにコロコロするなど便に見た目の変化がある。

のうち2つの項目を満たせば、IBSとの診断がつく。

鍼灸では患者の生活の実態をくわしく聞き取り、食事・睡眠・運動・入浴など生活のリズムを整える指導とともに、ストレスを軽減するツボやおなかや背中の鍼と温灸で腸のはたらきを正常に戻していきます。



下痢・便秘

なんらかの器質的な病変による(腫瘍など)ものではなく、旅行や転居などの環境の変化やストレスによる機能性の便秘・下痢が鍼灸の適応となります。

全身の気血の流れを良くして、特に腹部と仙骨部の鍼と灸を重要とします。

日頃から、規則正しい生活をこころがけ、食物繊維の多い食事や適度な運動、風呂上りのおなかのアロマオイルでのマッサージでリラックスし、朝から快便の習慣を身につけましょう。

胃の疾患 不眠・ストレス