月経中の痛みは耐えがたいものがあります。
月経痛はプロスタグラジン説の機能性か、子宮内膜症や子宮筋腫などの器質性か鑑別します。
器質的なものは病院に通っていただき、鍼灸も併用します。
プロスタグラジン説とは・・・
分泌期から月経期にかけて、子宮内膜で産出されるプロスタグラジンによって子宮が
過剰に収縮し子宮内圧が亢進するために子宮筋が虚血性変化を起こすことで疼痛が起こる。
東洋医学では「不通即痛」=気血がスムーズに動いていないことから痛みが起こるとされる。
@肝鬱によるもの
情動の変動により起こり、血塊が生じ小腹が張り、押すと痛い。
A寒湿によるもの
体の冷えが原因
B先天的に虚弱で肝と腎が虚しているもの
によって、治療方法を選びます。
月経開始5日前ほどに鍼灸治療で体を整え、治療の最後に置き鍼(皮内鍼)を月経開始から痛みのある時まで入れておくとその月の月経が楽に過ごせます。
置き鍼は皮下1mmほどを水平に刺し、テープで止め、安全かつ痛みのないものです。
月経前からよもぎや当帰の薬茶を飲むのもいいでしょう。(参照薬茶の頁)