予防と養生により体のバランスを大切に考える鍼灸は伝統的に婦人科を得意としてきた長い歴史があります。
中医学鍼灸では体を妊娠しやすい状態へ整えることを重点に置き、冷えの改善、気の流れのつまりの解消、体力向上により女性ホルモンの働きをたすけ、骨盤内腔の働きを正常化していきます。
@問診(基礎体温表を持参ください)
A問診、舌診、脈診により配穴をきめる。
手足のツボで全体のバランスをとり、下腹部、腰のあたりの不妊に重要なツボに鍼をし、必要に応じて灸をくわえます。
同時に、冷えや肩こりなど現在でている症状をとっていきます。
月経周期の整っている人は周期に合わせた治療が可能です。
月経周期は次のように分かれます。
月経期(3〜7日):いらなくなった子宮内膜をだす時期
治則=理気活血
卵胞期(約6日):陰が増える。卵胞の発育のため栄養が
必要な時期
治則=補腎養血 又は、温補腎陽
排卵期(3〜7日):陽に転換。排卵をスムーズにするため
補腎養血しながら気をめぐらす。
黄体期(12日):卵が黄体に変化します。
子宮内膜が柔らかくなります。
温補腎陽、益精養血
不妊の鍼灸は月経時には血の流れを促し、あとは温め栄養が行くような治療をして体づくりをすることがポイントです。
妊治療は長い期間をかけて治療に取り組むことからストレスになります。ストレスも不妊の原因のひとつですから上手に解消しましょう。
紅茶にバラの花をいれたお茶やジャスミンの花茶、刺五加茶(シベリア人参茶)を飲み、やさしい音楽を聴いてリラックスしましょう。