伝統中医学鍼灸 伴はり灸院

妊娠中の鍼灸治療

妊娠16週を過ぎたころから、安産のための鍼灸治療があります。
週に1回、全身を鍼で調整し、おなかを軽く温める塩灸や三陰交の温灸をします。
三陰交の灸は自宅でも出来、出産の当日まで毎日すえると、安産で子の戻りがよくなります。
妊娠初期には三陰交や合谷は刺激が強いツボなので使えません。
私は大事をとって20週くらいから使用します。
鍼灸院に来院される妊婦さんは虚弱な体質の方が多いのでより慎重に対応しています。
妊娠中は薬は避けたいものですから、鍼灸で風邪の治療もいたします。

つわり

つわりとは妊娠5週前後から始まり12週頃には自然に消失する軽い悪心・嘔吐などの消化器症状をさし、経産婦より初産婦、単胎より多胎妊娠に多いとされます。
全妊娠の1%を占める激しい嘔吐を伴う妊娠悪阻は入院を必要とします。
鍼灸で適応なものはあくまでつわりの段階のものです。

「内関」に反応をみてなければ、「列缺」か「神門」、また背中の圧痛点を中心に軽い刺激量の鍼をします。
また、つわりは空腹時に起こることが多いので、少量の食べたい物を、たびたび摂り、冷たいものを好む人も多いので体が冷えない程度にすきなものをとるように勧めます。
逆につわりが治ると今度は食べすぎで体重がオーバーするため注意する。1週間に1kgの増加に抑えることが必要です。



不妊症 胎位異常(逆子)