伝統中医学鍼灸 伴はり灸院

月経周期と食事療法

中医学は体のバランスや予防医学=未病を治すという養生の大切さを重視した医学です。

近年における「周期療法」とは西洋医学の月経周期のメカニズムと中医学の考え方に基づき漢方を処方する40年ほど前から中国で確立された不妊治療法です。
東洋医学では無事に妊娠し出産するために体の内側からの改善が重要と考えます。月経周期がある程度整っていれば周期にあわせた鍼灸治療が可能です。


月経期

陽から陰へと転換する時期。月経血を完全に排出してオ血をつくらないように「理気活血」する気血を補いめぐりを良くする。

なつめ、黒豆、プルーン、干しブドウなど黒もの製品、鶏がらスープ

めぐりをよくするために体を冷やさない。

卵胞期

月経後から排卵までは卵胞を発育させるため、陰気を養い妊娠のために必要な栄養=血をふやす。「補腎養血」

卵胞の成長を促すため、良質のたんぱく質を摂る。陰は夜に作られるので夜更かしはしないこと。

大豆製品・豆類・卵・赤身の肉

排卵期

卵子が飛び出す排卵期は陰が陽に転化し、気血が活発になるので気を巡らせて陽をたすける「助陽理気」と血をめぐらす「活血」

気血をめぐらし、リラックスするためのストレッチや呼吸法をし、気を動かす香りのものをとる。

ジャスミンティー、ローズティー、香菜、春菊

黄体期

体温が上昇する陽の時期。「補陽・補陰・補血」

心が不安定になりやすい。

トマト・レモン・酢・セロリなど

バランスよく緑黄色野菜や主食、肉類と上手に組み合わせる。

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