伝統中医学鍼灸 伴はり灸院

排尿障害(尿漏れ)

  尿漏れとは、尿が不随意に漏出する状態、尿失禁のことです。

尿失禁には
@完全尿失禁:尿道括約筋の欠損(外傷などで器質的な問題が明確)
A緊張性尿失禁(腹圧性尿失禁):尿道括約筋の弛緩が原因
B切迫性尿失禁:下部尿路の炎症、神経因性膀胱が原因
C溢流性尿失禁:下部尿路通過障害

女性の尿漏れはAが多く、せきやくしゃみ、跳躍、走った時など
腹圧がかかる時に起こるものが多い。
鍼灸治療ではAとBが適応になる。

女性の尿道の長さは3〜4cmで男性より短く、膀胱頚部から外尿道口までまっすぐなので尿がもれやすくなります。
また、尿を膀胱内に保持するためには、膀胱内圧(腹圧)よりも尿道圧が高くなくてはいけません。
尿道圧は女性では尿道を取り巻く尿道平滑筋によります。加齢、多産による尿道括約筋の低下し、腹圧の影響を受けやすくなることから、男性より尿漏れの頻度が高いとされます。

中医では多くは虚証。腎の元気不足、脾肺気虚、肝鬱が考えられます。
下腹部、腰仙椎部の局所の鍼、気の流れをよくし、手足のツボも調整するためにつかいます。

骨盤体操の指導をします。
毎日の呼吸法と体操が大切です。


三叉神経痛 糖尿病